原体験 — 築地・佃權(つくごん)の物語
「誰かが手を差し伸べていれば、
あの味を残せたはずだ」
その思いが、リガーレ食品の原点です。
新潟県出身。米どころで育ち、食の質に対する感覚は子供の頃から染みついていました。日本橋に住んでいた頃、築地市場に毎月通い、その中で毎回必ず買っていたかまぼこ屋がありました。明治元年(1868年)創業の老舗練り物屋「佃權(つくごん)」。年末には大量に買い込み、家族で楽しんでいた味です。
2017年、佃權は突然製造販売から撤退しました。赤字で潰れたのではありません。練り物の手作り技術を継承する職人が見つからなかったのです。約70人の従業員の大半が職を失い、明治から続いた味は完全に消えました。現在も築地場外市場の一等地に、佃權の店舗だけがシャッターを閉じたまま残っています。
佃權のように消えていく味がある一方で、地方にはまだまだ埋もれた逸品があります。消えさせない、そして、もっと広げたい。その両方が、リガーレ食品の使命です。
1868年
明治元年、築地に創業した老舗練り物屋
2017年
職人の後継者が見つからず、製造販売から撤退
約70人
従業員の大半が職を失い、味は完全に消えた